経営法務ニュースVol.31（2024年1月号）

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

旧年は、とある地方自治体から顧問契約を締結いただいたり、福岡・九州外の遠方からもご依頼いただいたり、多くの案件に携わらせていただきました。

この経験を顧問先様や案件をご依頼いただいている依頼者様に還元していきます。

はじめに

私令和６年能登半島地震にて、被災された皆様の安全と被災地域の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

直接の被災はなくとも、従業員の親族など関係者で被災された事業者様もいると思います。

なお、契約内容の見直し（災害発生時の対応に支障は出ないか、責任を回避できるものとなっているか等）、ＢＣＰの策定等、災害対策のご相談等あれば遠慮なくお問い合わせください。

今回の記事

• 雑感ゴタゴタとモヤモヤ-弁護士が弁護士に依頼してみて-

お知らせ顧問契約プラン改定

私は、弁護士業をしている中で、最近までちょっとした個人的なゴタゴタを抱えておりました（依頼者との間で揉めたわけではないです）。

このゴタゴタの相手が代理人の弁護士をつけて交渉をしてきたので、私もこの件には自分で対応するのも大変だったので、代理人弁護士を依頼して対応してもらいました（弁護士も弁護士に依頼します。今回の話とは関係ないですが自動車保険には弁護士費用特約もつけています。）。

そして、このゴタゴタは無事に昨年末に解決することができました。 （ゴタゴタの中身に興味のある方は、会う機会あれば壹岐に聞いてみてください。）

この件で、代理人となっていただいた弁護士の先生は非常に大きな力になってくれました。

また、私個人としても大御所の弁護士や同期の弁護士、経営者の方々にも多くのアドバイスをいただき、多くの方が「味方になるよ」と言ってくれ、実際に色々と協力いただきました。

私は、「自分だけで全て解決しないといけない。」 「多くの問題を解決してきた弁護士なんだから自分のトラブルも自分で解決できるはず。」 と思いこんでいたように思います。

ですがそれは間違いで、多くの方の支えがあることや、その支えで解決できる問題も多いことを実感しました。

また、代理人弁護士に窓口となってもらうことで精神的な負担がかなり小さくなることなどのメリットも感じ、自分が当事者となって弁護士に依頼する必要性を感じました（依頼者の皆様にもそう思っていただけると幸いです・・）。

そして、自分のことを客観的に判断することは非常に難しいということも学びました。

弁護士は、主張内容及び証拠からその紛争についての勝敗を予想しますが、自分自身のゴタゴタになるとどうしても感情的に自分にとって有利に考えてしまいがちで、それは弁護士である自分でも同じでした。

今回のゴタゴタも、弁護士業をしていくうえで重要なことを実感することができた良い機会となりました。

また、弁護士は依頼者をモヤモヤさせてはいけないなと感じました。

例えば、相手から自分の依頼している代理人弁護士に文書が届くとします。

当然、相手からの文書なので、こちらにとって色々と言いたいことも多い文書だと思います。

それを、自分が依頼している弁護士から、 「相手から来た文書です。確認お願いします。」 とだけ来たら、モヤモヤします。

また、契約書のリーガルチェックなどで相談したことに対して、「〇〇は違法です。」とだけ書かれてあると、それはモヤモヤします。

やっぱり、相手から文書が来た場合には、「相手の主張には、・・と書いていますが、ここは納得できない部分だと思いますので、・・・と反論していかないといけないと考えています。」や、契約書のリーガルチェックでは、「〇〇は違法となりますので、代わりに〇〇といった条項を追加するなどで、こちらの要求が通る可能性が高いです。」などと書いて伝える必要があると思います。

これは、今までも気を使っていましたが、このようなちょっとした配慮で、お互いのすれ違いは減っていくのかなと実感します。（ちなみに、今回頼んだ弁護士の先生にモヤモヤしたわけではありません。）

私も、皆様がゴタゴタしたときのための弁護士ですので、なにかありましたらご相談下さい。

【お知らせ】顧問契約プラン改定

令和６年４月１日から顧問契約プランを以下の通り改定いたします。※当然ですが、既に顧問契約を締結いただいている方々の契約内容に影響はありません。

改定前 ※〜令和６年３月３１日

改定後 ※令和６年４月１日〜

• 金額は税込です
• エントリープランを廃止し、それぜれのプランの月間稼働時間数を減らしております